札の辻──江戸を見晴らし、都市を見渡す交差点

目次浮世絵の中の札の辻なぜ「札の辻」と呼ばれたのか札の辻に刻まれた記憶──殉教と祈り交差点としての風景──浮世絵と現代の視線芸術としてのまなざし──加賀の千代女と札の辻都市の光の交差点として芸術が結ぶ風景と記憶関連リンク 浮世絵の中の札の辻 江戸の終わりに描かれた一枚の浮世絵には、札の辻の風景が克明に描かれています。第14代将軍徳川家茂の上洛にともなう武士たちの列、海へとつながる広々とした街道、沖合に浮かぶ船。右手に連なる屋並みは、今の第一京浜沿い。画面奥には朝日がのぼり、房総もしくは三浦半島の山並みを照らし、空と海が溶け合うようなグラデーションで描かれています。 この浮世絵と、いまリボリアン…