アルフォンス・ミュシャ Alphonse Mucha

アール・ヌーヴォーの第一人者 躍動感に溢れる女性の髪、その背景を彩る花々、しかし描かれている髪の毛や花々などの植物は、現実にはあり得ない動きや形をとり、平面でありながら見るものに奥行きと動きを与えています。このアール・ヌーヴォー最大の特徴ともいえる、「動きのある曲線を使用し、人物や動植物など実際に存在するものをモチーフとして象徴的に描く」という原理を全て兼ね備えていたのが、アルフォンス・ミュシャでした。  1860年、モラヴィア(現チェコ)のイヴァンチッツェに生まれたミュシャは、ウィーンやミュンヘンなどを経て、1887年にパリにやってきます。パリに来た当初は、フランス語もしゃべれず、小説や雑誌…