ミュシャが内装をてがけたプラハの市民会館へ
チェコのイヴァンチッチェで生まれたアルフォンス・ミュシャはフランス、パリで活躍しその後アメリカなどにもわたりましたが晩年はチェコに戻りスラブ叙事詩や市民会館の内装などを手掛け祖国につくしました。
左が火薬塔で右が市民会館です。
市民会館は1911年に建設されたアール・ヌーヴォーやアール・デコを取り入れたチェコを代表する建築でコンサートが開かれるスメタナ・ホールやミュシャが全内装をてがけた市長の間など、プラハに訪れたならぜひ訪れたい場所。しかしこの場所は一般開放をしておらず、ガイドツアーに申し込んだ人のみ見学ができます。定員も一回35名しかも毎日開催されているわけではありませんので、訪れる場合は事前に市民会館のホームページで確認が必要です。現在はホームページにて事前に予約ができるようになったので日本から予約していくことをお勧めします。今回は日本からパリで乗り継ぎプラハに向かったのですが、ツアーがプラハに到着した日の13時しかツアーがなく飛行機が遅れないことを祈っていました。
左が日本から予約しプリントアウトしたチケット、ガイドツアーは英語で行われますが日本語の冊子(写真右の日本語でプラハ市民会館と書かれた白い冊子)が配られるので安心です。※この冊子はツアー後に回収されます。
真ん中の黄色いタグはフォトライセンスで市民会館の写真撮影は有料になりますが値段も55ck(約330円)なので申し込むことをお勧めします。
市民会館を入り左側にあるミュージアム・ショップの奥がツアーの集合場所です。
この日は13時よりツアーがスタートしまずは階段を上り2階に向かいます。
真ん中の女性が今回のガイドさんになります。
グループでガイドさんの解説を聞きながら部屋を見て周ります。
市民会館の内装は各部屋により異なり、アール・ヌーヴォーやアール・デコなど様々な様式が取り入れられておりみていて飽きません。
そしていよいよアルフォンス・ミュシャが内装を手掛けた市長の間です。
あいにくこの日はこのツアーの後にイベントが入っており少し散らかっています。ガイドさんいわく12月はイベントが多いそうです。市民会館ではレセプションやコンサートなど様々なイベントが開催されています。
市長の間の天井
ステンドグラス
壁の内装
そしてカーテン
ミュシャの集大成と言ってもよいほど凝りに凝った内装で圧巻一言です。
市民会館にはそんなミュシャが手掛けた市長の間の他にももう一つ有名な部屋があります。
それがこのスメタナホール
チェコの偉大な作曲家スメタナの名を冠したホールでクラシックのコンサートなどが開かれます。この日も夜8時より四季(ヴィヴァルディ)のコンサートが開かれました。
パイプオルガンのメダリオンにはスメタナの肖像と名前が。
見学できる部屋を全部巡りツアーは約1時間で終了します。
その後のお勧めは、市民会館の地下にあるビアレストラン
料理もビール(ウルケル)も美味しく、夜は予約しないと入れません。この日はツアー後2時半ごろでしたが8割がた埋まっていました。
最後に市民会館の一部屋で準備されていたコンサートの様子。