愛されたミュシャ

2025.12.28
愛されたミュシャ OGP画像

絵はがきが語る、ベル・エポックの暮らし

アルフォンス・ミュシャ直筆の手紙 1936年
アルフォンス・ミュシャ直筆のはがき 1936年

誰かが、誰かを想って書いた言葉。

震えるような筆跡。
ゆっくりと綴られた言葉。
消印が押され、時を越えて残された一枚の絵はがき。

そこには、特別な芸術作品としてではなく、
日々の生活の中で、大切に扱われていたミュシャの姿があります。


芸術が、生活にあった時代

19世紀末から20世紀初頭。
フランスを中心としたヨーロッパでは、
芸術は美術館の中だけのものではありませんでした。

ポスターは街角を彩り、
装飾画は部屋を飾り、
絵はがきは、手紙として人から人へと送られていきました。

アルフォンス・ミュシャの作品もまた、
その流れの中にありました。

それらは鑑賞のためだけでなく、
**想いを託すための「媒体」**として、人々の手に取られていたのです。


絵はがきに残された、もうひとつの物語

使われた絵はがきには、
印刷された図像だけでなく、
書き手の感情そのものが残されています。

・愛を伝える
・祝福の言葉
・旅先からの近況
・健康を気遣う一文
・再会を願う気持ち

それらは決して大仰な言葉ではありません。
けれど、だからこそ――
当時の暮らしの様子が、今も静かに伝わってきます。


「作品」ではなく、「時間」を手にする

私たちがご紹介しているのは、
単なる装飾的な絵はがきではありません。

それは、
誰かの人生の一瞬とともにあったミュシャです。

100年以上前、
確かにこの紙を手にし、
言葉を選び、
誰かを想った人がいました。

その時間ごと、今に受け継がれている――
それが、当時実際に使われていた絵はがきの本当の魅力だと考えています。


暮らしの中で、再び息づくミュシャ

額装された絵はがきは、
現代の空間においても、そっと馴染みます。

華やかさよりも、
やわらかな存在感。

声高に主張することなく、
見る人にだけ、そっと語りかけてくる。

それは、
**「生きた芸術」**が持つ力なのかもしれません。


ベル・エポックをまとうミュシャ絵はがきのご紹介

当店では、
当時実際に使用された、文字入りのミュシャの絵はがきを中心に、
一点一点、状態と背景を確認した上でご紹介しています。

それぞれに、異なる筆跡、異なる物語があります。
ぜひ、ご自身の感覚で、
「心に残る一枚」を探してみてください。


ミュシャの絵はがきを見る
(オンラインショップ)


リボリアンティークスについて

リボリアンティークスは、
19世紀末ヨーロッパを中心としたアンティーク版画・絵はがきを専門に扱うギャラリーです。
作品そのものだけでなく、
その時代を生きた人々の感情や暮らしを伝えることを大切にしています。

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