ベガースタッフアイコン

ベガースタッフ兄弟

ベガ―スタッフ「ハムレット」
「ハムレット」1894年 ベガースタッフ J・W Beggarstaff

シャイクスピアの演劇「ハムレット」の広告ポスター

背景や文字による余計な情報は一切描かずシンプルに舞台の一場面である有名な髑髏の場面のみを描いた傑作で、とても120年前に描かれたとは思えないほどモダンな作品です。

似た作品としてフランスでサラ・ベルナールがハムレットでこの場面を演じ、画家のルネ・ベルジェも描いています。

サラ・ベルナールの世界展図録より

ベガースタッフ兄弟とは、イギリス人の画家であるウィリアム・ニコルソンとジェイムズ・プライスの二人が1894年~1899年にかけて活動した共作名義です。

作品には「ベガースタッフ」や二人の頭文字をつけた「J.&W.ベガースタッフ」と作品に署名してありますが、美術館やカタログなどでは「ベガースタッフ兄弟」とも表記されています。

ベガースタッフサイン J.W.Beggarstaff

「ハムレット」の下部に2人の頭文字をつけたバージョンで書かれたサイン

ベガースタッフサイン Beggarstaff

「ドン・キホーテ」に書かれたベガースタッフのサイン

ウィリアム・ニコルソンとジェイムズ・プライス2人の出会いはニコルソンがイギリスの美術学校に通っているときに将来妻になるプライスの妹マーベルと出会ったことによります。マーベルの紹介によりジェイムズと出会ったニコルソンはバッキンガムシャーのデンハムにて共同生活を営み、1894年にシェイクスピアの演劇「ハムレット」のポスターを手がけ一躍有名になります。

1896年にはセルバンテス原作の演劇「ドン・キホーテ」のポスターや雑誌「ハーパーズ」の広告ポスターなども手掛けます。

「ドン・キホーテ」ベガースタッフ
「ハーパーズ・マガジン」ベガースタッフ

このほかにもいくつかのポスターを残しましたが1899年にベガースタッフは解散し、別々の画家として活動していきます。

特にウイリアム・ニコルソンは日本では絵本「かしこいビル」の作者として有名ではないでしょうか?

また2018年から2020年にかけて開催された「パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華 サラ・ベルナールの世界展」でもウィリアム・ニコルソンの作品が展示されていました。

サラ・ベルナールの世界展図録より
>美術画廊「リボリアンティークス」

美術画廊「リボリアンティークス」

19世紀の絵画・版画・リトグラフなどアール・ヌーヴォーやアールデコの作品を多数扱っております、JR田町・都営三田駅徒歩4分、札ノ辻交差点角

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