
画集『黒猫の漫画家スタンラン』中村大地(2024年2月)
日本で初めてのスタンランの猫を集めた画集。19世紀末、ベル・エポックのパリをこよなく愛する猫で彩ったアール・ヌーヴォーを代表する画家テオフィル・スタンラン、代表作の「シャノワールの巡業」をはじめ、黒猫たちのサイレント漫画だけでなく、巻末にはスタンランが描いた絵本『スタンランの童話集』から猫が登場する話を初翻訳し掲載。その他にもスタンランと同時代に活躍したマネ、ロートレック、ミュシャなど8人の画家の猫の絵も収録した、猫好きな方だけではなく美術やデザインの参考書としてもおすすめの一冊。
内容紹介
序章 スタンランの画業変遷
スタンランの生涯、猫の画家から社会派の画家への変遷を紹介
第1章 スタンランの描いた猫
「シャノワールの巡業」「ヴァンジャンヌの牛乳」などスタンランの代表的なポスターの画像と解説、また4作の「シャノワールの巡業」を掲載し、その違いも解説しています。
第2章 スタンランの漫画
シャノワール新聞に掲載されていた、サイレント漫画やイラストを35点収録
第3章 装飾としての猫
ここではスタンランが猫を装飾として描いた作品やスタンランが制作した猫のブロンズ像3点を収録
第4章 猫を描いたアール・ヌーヴォーの画家たち
スタンランと同時期に活躍した画家たちの猫の絵を紹介。
アルフォンス・ミュシャ(トリポリの姫君イルゼから2作)、エドゥアール・マネ(猫のランデブー、猫の花の2作)をはじめ、ジュール・シェレ、ロートレック、アンリ・リヴィエールなど8人の画家が描いた猫の絵を収録
特別収録『スタンランの童話集』
絵本『スタンランの童話集』から猫が登場する10作を和訳し収録
その他にもスタンランに影響を与えたキャバレー「シャノワール」やアリスティッド・ブリュアンについてだけでなく、北斎のカエルがスタンランの漫画に登場するなどスタンランのジャポニスムについても画像や資料を交え紹介しています。
収録画像紹介









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