ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット~2つの風車

ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット~2つの風車

パリの郊外モンマルトルにあった、野外ダンスホール「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」

ルノアールが描いた有名な絵

ムーランとはフランス語で風車の事ですが、実はムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットには風車が2つあることをご存知でしょうか

テアトル広場から下りていくと、ガイドブックなどにも掲載されているレストラン、ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットが見えてきます。

ここのレストランはおいしいのでお勧めです。

レストランについてのブログはモンマルトルのおすすめレストラン「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」をご覧ください。

このレストランの風車をみて終える人がとても多いのですが、

実はこの先に少し行くと、そこにも

ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットがあります。

しかもこの入口(私有地につき入れません)の左にパリの歴史案内の立て札があり、この立て札にはムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットと書かれています。

しかしガイドブックやネットなどにはレストランが昔からあるムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットと書かれており、混乱すると思います。

感のいい方はお分かりかもしれませんが、もともとこの二つは同じ敷地にありました。この2つの風車をつなぐようにダンスホールがあったのです。

レストラン側からみたムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット(1900年頃)

左奥にうっすらと風車が見えます。

2枚目の写真側からみたムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット(1900年頃)

右下に風車(現在のレストラン)が見えます。

なので、ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットに興味のある方はぜひ奥の風車まで見に行ってください。

なにより昔は奥の風車と入り口がムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットのメインでした。

 

1900年頃のメインエントランス

現在の同じ場所

しかも奥の風車(通称ブリュット・ファン、ちなみにレストランの風車はラデ)の足元にルノアールの描いた野外ダンスホールがありました。

写真からもルノワールの作品の背景が見受けられます。

私有地につき入れないのが残念ですが、少し足をのばしてみるのも楽しいと思います。

>美術画廊「リボリアンティークス」

美術画廊「リボリアンティークス」

19世紀の絵画・版画・リトグラフなどアール・ヌーヴォーやアールデコの作品を多数扱っております、JR田町・都営三田駅徒歩4分、札ノ辻交差点角

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